投資信託解説シリーズ。今回は、「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」のご紹介です。
投資信託一本で、簡単に、バランスよく資産運用したい。そんな方にピッタリの商品です。
リスクとリターンのバランスが良く、管理不要のため、老後の資産運用にもおすすめです。
この投資信託の特徴
- 株式50%:債券50%のバランスの取れた資産配分
- 自動でリバランス
- 配当再投資型
- 低コスト
バランスの取れた資産配分
この投資信託は、次の4つの資産に、債券50%:株式50%の割合で投資をしています。
運用を続けて資産配分が変わってしまっても、自動で売買を行い、このバランスを維持してくれます。
いわゆるリバランスをしてくれるので、購入後は放置でOKです。
基本投資割合
- 25%:国内株式(TOPIX)
- 25%:国内債券(NOMURA - BPI総合)
- 25%:先進国株式(MSCIコクサイ・インデックス)
- 25%:先進国債券(FTSE世界国債インデックス)
この資産配分は、年金を運用している年金積立金管理運用独立法人(GPIF)の資産配分とほぼ同じです(※GPIFは先進国株式ではなく全世界株式)。
GPIFの資産配分は、期待リターン4%の投資の中で最もリスクが低くなるように運営されています。
つまり、非常にバランスの良い運用ということです。
GPIFのポートフォリオ
- 25%:国内株式(TOPIX)
- 25%:国内債券(NOMURA - BPI総合)
- 25%:外国株式(MSCI ACWI「除く日本」) ※先進国+新興国
- 25%:先進国債券(FTSE世界国債インデックス)
過去5年間の平均リターンは7.2%
過去5年間の騰落率(=リスク=値動き)は、最小▲7.5%~最大+23.6%、平均は+7.2%です。
先進国債券と先進国株式のちょうど間くらいのリスク・リターンであることがわかります。
配当再投資型
この投資信託では、2015年に設定されて以降、一度も配当をしていません。自動で再投資をしてくれます。
税金は、配当金または売却益に対して発生します。
この投資信託では配当が行われないので、売却して利益を確定させるまで、税金を繰り延べることができます。
複利で運用していくことを考えると有利な設計です。
低コスト
この投資信託の売買には手数料は掛かりません。
保有している間、継続的に発生する信託報酬は0.154%で、極めて良心的です。
参考:他の4資産バランス型ファンドとの比較
4資産バランス型投資信託3本の比較は下表のとおりです。(2022年7月21日時点)
純資産が一番多く、且つ信託報酬も最も低く設定されています。
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) | eMAXISバランス(4資産均等型) | つみたて4資産均等バランス | |
設定日 | 2015.08.27 | 2015.08.27 | 2017.08.16 |
委託会社 | ニッセイ | 三菱UFJ国際 | 三菱UFJ国際 |
純資産 | 224億円 | 53億円 | 110億円 |
信託報酬 | 0.154% | 0.55% | 0.24% |
まとめ
投資信託一本で、簡単に、バランスよく資産運用したい。そんな方にピッタリの商品です。
リスクとリターンのバランスが良く、管理不要のため、老後の資産運用にもおすすめです。
この投資信託の特徴
- 株式50%:債券50%のバランスの取れた資産配分
- 自動でリバランス
- 配当再投資型
- 低コスト
老後の資産運用についてはこちらの記事でもまとめています。
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