ATMでの入出金や口座振り込み、家賃やクレジットカードの引落など、意外と利用する機会の多い銀行。
今回は、生活防衛資金の預け先としておすすめの銀行を3つご紹介します。
本記事のポイント
- 預金金利ではなく手数料の安さ・優遇回数で選ぶべし
- 総合力No.1で、条件達成のハードルが低く誰にでもおすすめできる住信SBIネット銀行
- サービス連携で高金利かつ手数料優遇が充実するauじぶん銀行
- 楽天市場でのポイント還元率アップを狙うなら楽天銀行
生活防衛資金をいくら用意すればよいかはこちらの記事でご紹介しています。
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Contents
”メインバンク”と分ける必要はなし
生活防衛資金をわざわざ別の銀行に預ける必要はありません。
メインバンクとして利用している銀行に預けてしまいましょう。
以下、メインバンクとして普段使いにおすすめの銀行をご紹介します。
銀行を選ぶポイントは「手数料」
生活防衛資金を預ける銀行を選ぶ上で重要になのは、手数料の優遇回数です。
手数料を払わなくても良い銀行を探しましょう。
手数料の優遇回数を受ける条件は、サービスの利用回数、預金残高、他サービスとの連携など、銀行によって様々です。
少ない労力(最低限の初期設定のみ)で優遇を受けられるかも重要です。
なお、預金金利は銀行によってまちまちですが、余程の大金を預けていない限り、利息額の差はほとんどありません。
「いかに利息をもらえるか」ではなく「いかに手数料を払わないか」をチェックしましょう。
住信SBIネット銀行|総合力No.1
住信SBIネット銀行は、三井住友信託銀行とSBIグループが50%ずつ出資して設立された銀行です。
機能性はNo.1。各種優遇の条件達成のハードルが低く、誰にでもおすすめできます。迷ったらこの銀行口座を開設しましょう。
ポイント
- ATM利用手数料・振込手数料が月5回無料
- アプリでATM
- 定額自動入金・自動振込サービス
- 目的別口座(10口座まで)
ATM利用手数料・振込手数料が月5回無料
スマート認証NEOという初期設定をするだけでATM利用手数料と他行への振込手数料が、それぞれ月5回以上無料になります。
参考
スマート認証NEOはアプリ「住信SBIネット銀行」とスマートフォンに認証された本人確認情報を紐づける認証機能です。
安全かつスムーズに取引ができるようになります。
住信SBIネット銀行では、スマートプログラムという商品・サービスの利用状況に応じたランク分けがあります。
スマート認証NEOの登録により「ランク2」の条件達成です。
無料回数を超えた場合の利用料は、ATM利用は1回110円、他行振込は1回77円です。
アプリでATM
セブン銀行・ローソン銀行のATMで、スマートフォンアプリを使ってATMで入出金ができる機能です。
キャッシュカードを持ち歩く必要がありません。
必要なのはアプリ「住信SBIネット銀行」のダウンロードと「スマート認証NEO」の登録だけです。
定額自動入金・自動振込サービス
住信SBIネット銀行を利用すれば、他行口座から他行口座への資金移動を完全自動で行うことができます。
- 定額自動入金サービスで、他行口座から住信SBIネット銀行口座へ、毎月自動で入金(完全無料)
- 定額自動振込サービスで、住信SBIネット銀行口座から他行口座へ、毎月自動で振込(優遇回数を消費)
自動入金は5件まで、自動振込は10件まで登録できます。
自動入金の注意点は3つ、①引落日が決まっている点(毎月5日または27日に引落)、②資金移動にタイムラグ(4営業日)が生じる点、③全ての金融機関に対応しているわけではない点です。
目的別口座(10口座まで)
一番最初に開設される代表口座に加えて、目的に応じて同じ名義内で分けて管理できる預金専用の「目的別口座」を10個まで作ることができます。
目標金額や期日を設定すれば一目で達成状況を確認でき、強制的な貯金、必要資金の積立など機械的にお金を管理することができます。
auじぶん銀行|高金利×手数料優遇
auじぶん銀行は、三菱UFJ銀行(29.5%)とKDDI(70.5%)によって設立されたネット銀行です。
業界最高水準の金利が魅力。手数料優遇も抜群です。
ポイント
- 金利優遇は最大0.2%
- ATM利用手数料・振込手数料の優遇
- スマホATM
- 定額自動入金サービス
金利優遇は最大0.2%
au PAY、au PAYカード、auカブコム証券の3つのサービスを連携すれば、優遇金利は最大0.2%になります。
au PAY、auカブコム証券は連携するだけ(初期設定だけ)で条件達成、au PAYカードはauじぶん銀行での口座引落で条件達成です。
誰でも達成できるau PAY、auカブコム証券の2つだけ連携した場合の優遇金利は0.15%です。
最近はau系のサービスがアツいです✨
別途まとめてご紹介したいと思います!
ATM利用手数料・振込手数料の優遇
auじぶん銀行は、じぶんプラスで、各種残高や利用状況に応じてステージ判定をし、4つのステージごとにATM利用手数料、振込手数料の優遇回数が決まります。
auカブコム証券との連携(auマネーコネクト設定)に加え、1円以上の円定期預金設定によりステージはシルバー(ATM利用・振込手数料が各月5回まで無料)になります。
特別条件もあり、総資産100万円以上ならステージはゴールド(ATM利用・振込手数料が各月10回まで無料)となります。
住信SBIネット銀行同様、月5回までの優遇回数は簡単に達成できます。
ステージ | 条件 | ATM入金 | ATM出金 | 振込手数料 |
プレミアム | 5サービス以上利用 または総資産1,000万円以上 |
何度でも 無料 |
月15回 | 月15回 |
ゴールド | 4サービス利用 または総資産100万円以上 |
月10回 | 月10回 | |
シルバー | 2~3サービス利用 | 月5回 | 月5回 | |
レギュラー | - | 月2回 | 月3回 | 月3回 |
スマホATM
auじぶん銀行でも、キャッシュカードを使わずスマートフォンアプリのみで、ローソン銀行ATM・セブン銀行ATMで現金の入出金ができるスマホATMサービスがあります。
定額自動入金サービス
手数料無料の定額自動入金サービスを利用できます。手数料は無料です。
引落日は毎月6日または26日、入金は4営業日後です。
なお、定額自動振込サービスはありません。
楽天銀行|楽天ユーザー向け
ポイント還元率が魅力の楽天グループ。
最近は還元率の改悪が続いていますが、ポイントが貯まりやすいサービスであることには変わりません。
楽天銀行単体では今一つの部分がありますが、楽天グループ全体として考えれば検討の余地ありです。
ポイント
- 優遇金利は0.1%(300万円まで)
- ATM利用手数料・振込手数料の優遇
- 毎月おまかせ振込予約
- 楽天市場でのポイント還元率アップ
優遇金利は0.1%(300万円まで)
楽天証券との口座連携サービス「マネーブリッジ」を設定すれば、優遇金利0.1%に適用されます。
ただし、2022年4月より、優遇金利1%が適用されるのは300万円までで、300万円を超える部分は0.04%です。
auじぶん銀行の次にご紹介するのでインパクトは薄いですが、ネット銀行の中でも高い金利です。
ATM利用手数料・振込手数料の優遇
楽天銀行も、残高や取引件数に応じてステージ判定をする「ハッピープログラム」という制度があります。
残高50万円以上でプレミアム(ATM利用・振込が月2回無料)、残高100万円以上でVIP(同月5回・3回無料)です。
預金残高が少ない人は、メインとして楽天銀行を利用し、毎月の取引件数を稼がないと、手数料が発生する可能性が高いです。
なお、給与、賞与、年金受取口座に指定すると、振込手数料は月3回まで無料になります。
優遇回数を超えた場合の手数料は、ATM利用は220円(または275円)、他行振込は145円掛かります。
毎月おまかせ振込予約
最大99件まで、追加の手数料なしで定期的な振込をすることができます。
他行への振り込みを設定する場合は、余計な手数料が掛からないようにハッピープログラムのステージに応じた優遇回数の範囲内に収めておきましょう。
定額自動入金サービスはありません。
楽天市場でのポイント還元率アップ
楽天市場での買い物のポイント還元率は、楽天グループのサービスを利用すればするほど高くなります。
楽天銀行関連では、以下利用によりポイント還元率が最大1.0%上昇します。(※楽天グループでは、+1%のことを「+1倍」と表現します。)
- 楽天銀行を楽天カードの引き落とし口座に設定:+0.5倍
- 楽天銀行を給与・賞与・年金の受取口座に設定:+0.5倍
ネット証券との連携
それぞれのネット銀行は、同じグループの証券会社と連携し、銀行口座⇔証券口座の資金移動を自動で行うように設定できます。
いずれのサービスも手数料は完全に無料です。
住信SBIネット銀行|SBIハイブリッド預金
SBI証券と連携できる「SBIハイブリッド預金」は、代表口座とは別という点です。
普通預金からSBIハイブリッド預金へは資金移動が必要ですが、定期振替の設定が可能です。
また、住信SBIネット銀行はSBIネオモバイル証券とも提携をしていて、SBIネオモバイル証券へ手数料無料で即時入金できます。
auじぶん銀行|マネーコネクト
auじぶん銀行とauカブコム証券は「auマネーコネクト」によって連携できます。
auカブコム証券で余っているお金は、毎営業日17:15以降に自動でauじぶん銀行に出金されます。
楽天銀行|マネーブリッジ
楽天銀行と楽天証券では「マネーブリッジ」により連携できます。
楽天証券の余剰資金は、毎営業日22:00頃に楽天銀行へ自動出金されます。
まとめ
住信SBIネット銀行、auじぶん銀行、楽天銀行の3つのネット銀行をご紹介しました。
ぴったりの生活防衛資金の預け先を見つけてくださいね✨
本記事のポイント
- 預金金利ではなく手数料の安さ・優遇回数で選ぶべし
- 総合力No.1で、条件達成のハードルが低く誰にでもおすすめできる住信SBIネット銀行
- サービス連携で高金利かつ手数料優遇が充実するauじぶん銀行
- 楽天市場でのポイント還元率アップを狙うなら楽天銀行
住信SBIネット銀行 | auじぶん銀行 | 楽天銀行 | |
優遇金利 | 0.01% | 最大0.2% | 最大0.1% |
ATM手数料 | 110円 | 110円 (または220円) |
220円 (または275円) |
ATM優遇回数 | 月5回以上 | 月5回以上 | 0回以上 |
振込手数料 | 77円 | 99円 | 145円 |
振込優遇回数 | 月5回以上 | 月5回以上 | 0回以上 |
アプリ出金 | 対応 | 対応 | 非対応 |
連携可能な証券会社 | SBI証券 SBIネオモバイル証券 |
auカブコム証券 | 楽天証券 |
その他 | 定額自動入金・振込 目的別口座 |
100万円以上で優遇回数月10回 | 楽天経済圏でのポイント還元 100万円以上で優遇回数月5回・3回 |
※住信SBIネット銀行の優遇回数はランク2、auじぶん銀行の優遇回数はシルバーステージを記載
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