"Cash is King"という言葉があるように、現金(預金)は個人においても非常に重要です。
今回は、投資をする上で生活防衛資金をいくら用意しておかなければいけないのかをご説明いたします。
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投資資産を売らないための生活防衛資金
投資のパフォーマンスは、市況が悪いときに売却しその後の回復局面の恩恵を逃してしまうと大きく下がることがわかっています。
市況がいつ悪くなるかは予想できません。
まとまったお金が必要になった時期と市況が悪くなった時期が重なり、投資資産を安く売却しなくて済むように、ある程度預金を確保しておく必要があります。
これが生活防衛資金です。
確保すべき金額の考え方と我が家の例をご紹介したいと思います。

いざという時に備えて生活費3ヶ月分以上

サラリーマンでも、リストラや勤務先の倒産が発生したら、急に収入がなくなってしまいます。
失業保険で守られてはいるものの、給付を受けるまでには最短でも2ヶ月ほど掛かります(給付を受けるまでは無収入)。
この無収入期間に備えるために生活費3ヶ月分以上の預金を生活防衛資金として残しておきましょう。
また、事故、怪我、病気、災害等により一時的に高額な支払いが必要になったときも、この生活防衛資金があれば対応することができます。

5年以内に使う予定のお金も投資に回さない

生活防衛資金に加えて、今後5年以内に使う予定のある大きなお金は投資資金に回さないようにしましょう。
5年もあれば、結婚や出産、家電や車の買い替え、マイホーム購入など様々なイベントがあるはずです。
どれくらいお金が必要かを見積もり、ボーナスも活用しながら計画的に貯めていきましょう。

✅結婚式:500万円
✅新婚旅行:100万円
✅家電買い替え:60万円
✅出産関連:60万円
の合計720万円を目標に設定しているよ。
生活防衛資金は銀行の普通預金へ

生活防衛資金は、価格変動リスクのない銀行の普通預金に預けておきましょう。(定期預金は金利がほとんど変わらないのでメリット無し)
私は楽天銀行の普通預金に生活防衛資金を預けています。
楽天銀行を使っている理由は、①金利が0.1%であること、②他行振込やATM利用の利用回数が一部無料なことの2点です。
他の銀行よりお金が増えるし、いざ使う時も手数料を払う必要がありません。

生活防衛資金を貯めながら投資を始める

教科書的には生活防衛資金を貯めてから投資をするべきですが、私は貯金と同時並行で投資をした方が良いと思います。
投資をして実際にお金が増えれば今まで以上にお金を大切に使うようになるはずだからです(実際私がそうでした)。
早く投資を始めれば、お金を貯めている間に投資する気が無くなることもありませんし、時間を味方につけてより良いパフォーマンスが期待できます。
投資する金額については少額で、無理のない範囲で行いましょう。

まとめ
生活費3ヶ月分の生活防衛資金を確保し、5年以内に使う予定の大きなお金を投資に回さなければ、いざお金が必要になった時に投資資産を売却しなくても対応できる可能性が高いです。
しっかり預金があれば市況の暴落時も安心して保有し続けることができます。
備えあれば憂いなし、必要なお金は残して余力のある投資をしましょう。
投資に回してはいけないお金
- 生活防衛資金=生活費3ヶ月分
- 5年以内に使う予定のお金(計画的に貯める)