全世界株式の2つの指標の違いは？MSCI All Country World IndexとFTSE Global All Cap Index

全世界株式の動向を表す指標には、MSCI All Country World IndexとFTSE Global All Cap Indexの2つがあります。

今回はこの2つの指標の違いについて解説していきたいと思います。

小型株を含むか含まないか

どちらも世界中に上場している株式が対象ですが、MSCIは小型株を対象としておらず、FTSEは小型株も対象にしています。

その結果、FTSEの方が約3倍の銘柄に投資をしていて、一社当たりの構成割合は小さく、より分散されています。

2021年10月末時点のFTSE Russell FactsheetおよびMSCI ACWI Index（USD） Factsheetより筆者作成

投資対象国の違い

投資対象国数は、MSCIは50ヶ国、FTSEは49ヶ国です。

48ヶ国は共通していて、MSCIはアルゼンチンとペルーを含み、FTSEはルーマニアを含む点が異なります。

どの国も構成割合は小さく、パフォーマンスに大きな影響はありません。

引用：https://www.msci.com/acwi 

パフォーマンスはほとんど同じ

2つの指標はほとんど同じように動いています。

強いて言うなら、過去10年ではFTSE（青色）の方がMSCI（黄色）を若干上回っています。

引用：Google Finance　青色はFTSEに連動する米国ETF「VT」、黄色はMSCIに連動する米国ETF「ACWI」

全世界株式に連動する投資信託

純資産が100億円以上の全世界株式に連動する投資信託は、eMAXIS Slim全世界株式、楽天・全世界株式、SBI全世界株式の3つです。

MSCIに連動するのがeMAXIS Slim全世界株式、FTSEに連動するのが楽天・全世界株式、SBI全世界株式です。

3つとも信託報酬が低く、また購入手数料、信託財産留保額も無料なので人気があります。

まとめ

MSCIとFTSEの最大の違いは個別株を含むかどうかです。

が、どちらの指標も同じように動くので、迷ったら好みで決めてしまいましょう！