資金移動が不要な上にポイントも貰える便利でお得なサービスとして、投資信託のクレジットカード積立(クレカ積立)が人気を集めています。
サービスの改悪や新規開始など激しい競争が繰り広げられていますので、2022年10月版のクレカ積立の情報をお届けします。
Contents
クレカ積立サービスまとめ
2022年10月現在、クレカ積立サービスを提供しているのは全部で7社あります。
- SBI証券×三井住友カード
- マネックス証券×マネックスカード
- auカブコム証券×au PAY カード
- 楽天証券×楽天カード
- セゾンポケット×セゾンカードorUCカード
- tsumiki証券×エポスカード
- タカシマヤの投資信託×タカシマヤカード
この中でも、投資信託を豊富に選べるSBI証券、マネックス証券、auカブコム証券、楽天証券の4社についてご紹介します。
SBI証券(還元率0.5%~2.0%)
SBI証券では、2021年6月からクレカ積立サービスを開始しています。
サービスに対応しているのは三井住友カード各種で、積立額は月5万円まで。
カードの種類に応じて0.5%~2.0%のVポイントが付与されます。
三井住友カードの中でも年会費が安いのがNL(ナンバーレス)カードです。
三井住友カードゴールドNL(還元率1.0%)の年会費は5,500円ですが、年間100万円(※クレカ積立を除く)の利用で永年無料になります。
100万円利用は1年だけ達成すれば良いので、挑戦してみる価値はあります。
カード名称 | 三井住友カードNL |
三井住友ゴールドカードNL |
三井住友カード プラチナプリファード |
---|---|---|---|
年会費 | 永年無料 |
5,500円 |
33,000円 |
クレカ積立 | 0.5%還元 | 1.0%還元 | 2.0%還元 |
ショッピング | 0.5%還元 | 0.5%還元 | 0.5%還元 |
継続ポイント | なし | 100万円以上の利用で10,000ポイント | 100万円以上の利用毎に10,000ポイント ※上限40,000ポイント |
付与ポイント | Vポイント | 同左 | 同左 |

Vポイントのおすすめの使い方はキャッシュバックと投資信託購入です。
キャッシュバックは、1ポイント=1円でクレジットカードの支払い金額に充当できるサービスです。
引落額が減っても付与されるポイント数には影響ありません。
Vポイントによる投資信託購入は2022年5月から可能になりました。
ただし、そのためにはVポイントをメインポイントとして選ぶ必要があります。
※SBI証券では、Vポイント、Tポイント、Pontaポイント、dポイントの4つのポイントと連携できますが、連携できるポイントはメインポイントに選んだ1つだけです。
マネックス証券(還元率1.1%)
マネックス証券は2022年2月にクレカ積立を開始した後発勢です。
サービスに対応しているのはマネックスカードで、積立額は月5万円まで。
1.1%のマネックスポイントが付与されます。
年会費無料のクレジットカードの中では最も還元率が高い組み合わせです。

マネックスカード
- 名称:マネックスカード
- 年会費:初年度無料。2年目以降は年1回以上の利用があれば無料、1回も利用がなければ550円
- クレカ積立:1.1%還元
- ショッピング:1.0%還元
- 付与ポイント:マネックスポイント
- クレカ積立も利用回数に含まれる。
- 申し込みには事前にマネックス証券の口座開設が必要。
マネックスポイントの使い道は限られていて、マネックス証券での投資信託購入にも、マネックスカードの支払いにも使えません。
TポイントやPontaポイントに交換してから、別の証券会社(SBI証券、auカブコム証券等)で投資信託を購入するのがおすすめです。
2022年10月20日より、マネックスポイントで投資信託を購入できるようになります。(マネックスカードの支払いには使えません)
リリース:「マネックスポイント投資」10月20日よりサービス開始

auカブコム証券(還元率1.0%)
auカブコム証券も、2022年3月にクレカ積立サービスを開始した後発勢です。
対応しているのはau PAY カードで、積立額は月5万円まで。
1%のPontaポイントが付与されます。
au経済圏にどっぷりの方以外は、年会費無料の au PAY カードで十分だと思います。
名称 | au PAY カード | au PAY ゴールドカード |
---|---|---|
年会費 | 1回以上利用があれば無料 利用がなければ1,375円 |
11,000円 |
クレカ積立 | 1.0%還元 | 同左 |
ショッピング | 1.0%還元 | 同左 |
付与ポイント | Pontaポイント | 同左 |
Pontaポイントのおすすめの使い方は、auカブコム証券での投資信託購入か、au PAY カードの支払いです。

楽天証券(還元率0.2%~1.0%)
ポイントサービスの先駆けとも言える存在で、安い手数料に使いやすいUIで人気の証券会社です。
楽天証券は2種類の投資信託積立サービスを提供しています。もともとは楽天カード(1.) のみでしたが、2022年2月に新サービスの楽天キャッシュ(2.)を発表しています。
- 楽天カード(クレジットカード)による決済
- 楽天キャッシュ(電子マネー)による決済(2022年8月~)
どちらも付与されるポイントは楽天ポイントです。
楽天ポイントは、楽天証券での投資信託の購入か、楽天カードの支払いに使うのがおすすめです。
楽天カード決済
対応しているのは楽天カードで、積立額は月5万円まで。
カードの種類にかかわらず、1%の楽天ポイントが付与されます。
名称 | 楽天カード | 楽天ゴールドカード | 楽天プレミアムカード |
---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 2,200円 | 11,000円 |
クレカ積立 |
0.2%還元(*) | 同左 | 同左 |
ショッピング | 1.0%還元 | 同左 | 同左 |
楽天市場 ポイント付与率 |
+1.0% | +0.1% | +0.3% |
付与ポイント | 楽天ポイント | 同左 | 同左 |
(*)信託報酬が高く、楽天証券(販売会社)が受け取る代行手数料が0.4%を超える投資信託を積み立てる場合のみポイント還元率は1%のままです。
楽天キャッシュ決済
2022年8月から開始された新サービスです。
楽天グループが提供する電子マネー「楽天キャッシュ」から投資信託を購入できます。
楽天カード→楽天キャッシュへのチャージに対して0.5%のポイント還元(月5万円分が上限)があり、
期間限定(2022年8月~12月)で、楽天キャッシュ決済で0.5%のポイント還元(月5万円分が上限)が加わり、
実質1%のポイント還元になります。
とは言え、2023年1月からは最大0.5%還元になるので、今まで楽天証券でクレカ積立をしていた人のうち、他社に乗り換える人が多そうです。
終わりに
2022年10月時点のクレカ積立サービスを提供しているネット証券会社をご紹介しました。
あくまでポイントは投資のオマケではありますが、塵も積もれば山となる、同じ商品を購入するならお得な方を選びましょう。