雑記

【体験記】精索静脈瘤の手術・ナガオメソッドを受けて

CT scan

2019年、私は精索静脈瘤と診断され、その年の9月に手術(ナガオメソッド)を受けました。

今回は精索静脈瘤の体験記を記事に残したいと思います。

精索静脈瘤とは?

「精索」とは、精巣上部のコリコリした管のことです。精管・血管(動脈・静脈)・神経・リンパ管が束になって構成されています。

精索静脈瘤になると精巣が大きく腫れているように見えます。痛みを伴うことはほとんどありません。一般男性の6人に1人が発症(無自覚を含む)していて、不妊症の原因になります。

精索静脈瘤は約80%が左側に認められています。これはヒトの体の構造が原因にあるようです。

一度精索静脈瘤が発症すると手術しない限り治りません

精索静脈瘤に気づいたきっかけ

大学時代の先輩からもらった除毛クリームを使ってパイ●ンにしたところ、明らかに左の金玉が大きく、右の金玉の倍近くになっていました。痛みも違和感もなかったのでそれまで全く気が付きませんでした(自分でマジマジと見る機会はないので、、、)。

病気かもしれないと思ってインターネット検索をしたところ、「しこり」「腫れ」「痛みや発熱なし」「かなり進行しないと気付かない」に該当したのはなんと精巣がんでした。

慌てて泌尿器科に駆け込み見てもらい、後日他の先生にも見てもらい、CTも撮り、精索静脈瘤と診断されました。とりあえず精巣がんではなく一安心です。

精索静脈瘤の手術を受けるまで

診ていただいた先生から、精索静脈瘤の名医である東邦大学リプロダクションセンター・長尾先生を紹介いただきました。

リプロダクションセンターは予約が非常に混雑していて、初診から約3ヶ月後の8月上旬にようやく長尾先生に診てもらえました。(なお、リプロダクションセンターに予約する方法は限られた時間帯に電話するのみ、1日から翌月の予約が開始され、1日には全国から電話が殺到する、という狭き門でした。)

長尾先生には、エコーで静脈瘤の状態を確認してもらい、手術についての説明を受けました。

手術は保険適用の全身麻酔の方法と、保険適用外の局部麻酔の方法の2種類の手術の説明を受けました。施術までの期間、再発率の低さを考えて、ナガオメソッドに即決しました。(手術費用は後日銀行振り込み)

  一般的な方法
(一括結紮法・時短法)
ナガオメソッド
手術内容 精索をまとめて縛る 精索を一本ずつ確認し、静脈瘤が発症している血管のみを縛る
保険適用 対象 対象外
金額

保険適用後20万円強
→高額療養費制度を使えば自己負担は約8万円

30万円+税
※高額療養費制度は使えない
身体への負担 相対的に大きい 相対的に小さい
再発率 5% 0.5%
麻酔 全身麻酔 局部麻酔
入院日数 3日~4日程度 日帰り手術で2時間程度
手術日 麻酔科を通すため約4ヶ月後 翌月

手術のための準備は、パイ●ンにすることと、当日朝ポカリを飲むことだけです。

局部麻酔なので手術中も意識があり、先生はモニターを見せながら状況を解説してくれました。痛みを感じることなく2時間弱で終了です。

術後の経過

その日の夜は痛みで目が覚めましたが、痛みは数日で消え、比較的すぐ運動もできました。

その後は徐々に静脈瘤は小さくなり、3ヶ月後の検診で改善されたことが確認できました。術後から2年以上経った現在も再発していません。

高額療養費制度・医療費控除について

1ヶ月の医療費の自己負担額には上限が決められています。これを高額療養費制度といいます。ただし、保険適用外の手術はこの制度の対象外です。

高額療養費制度の対象外の手術でも、医療費控除の対象になります。これは、年間の医療費で10万円を超える部分について、確定申告をすれば所得から控除されるものです。

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終わりに

この病気の怖いところは、痛みや違和感がないところです。なかなか子どもができずに相談に行き、そこで初めて気づく方が多いようです。私は運よく先輩から除毛クリームをもらったおかげで気づくことができました。

この病気のことを知ってもらい、今一度ご自身の状態を確認していただけましたら幸いです。もし異変がありましたら、すぐに専門医にご相談しましょう。

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