2021年12月27日に楽天証券と楽天銀行からサービス改悪の発表がされました。
今回はその内容について解説いたします。
注意ポイント
- 変更適用日はどちらも2022年4月1日
- 楽天証券の投資信託保有残高に応じて毎月付与されていたポイントは、保有残高が一定額に達する毎に付与に変更。
- 楽天銀行の優遇金利は、300万円を超えた部分には0.04%が適用。
楽天証券・投資信託資産形成ポイント
今までは毎月の投資信託の残高に応じて付与されていましたが、2022年4月以降は一定額に始めて到達した場合にのみ付与されます。
変更前 | 変更後 | |
付与内容 | 毎月月末時点の投資信託の残高に応じて下記のポイントを付与
50万円以上200万円未満:20ポイント |
毎月末時点の投資信託の残高が、2022年4月末以降にはじめて下記の一定の金額に到達した場合に、所定の楽天ポイントを付与
はじめて10万円に到達:10ポイント |
付与タイミング | 毎月(翌月末) | 一定額到達時(翌々月2日) |
一方、SBI証券では、月間の平均保有金額に応じてポイントが貯まります(投信マイレージ)。
ポイント付与率は投資信託によって異なるので、代表的なものをいくつかご紹介します。
楽天証券の改悪を受けてSBI証券がどう動くか注目です。
投資信託 | ポイント付与率(年換算) |
・eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) ・eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) ・eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) ・eMAXIS Slim 新興国株式インデックス ・たわらノーロードシリーズ (全239本) |
0.05% |
・eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) ・eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) ・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) ・ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット) |
0.0462% |
ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.042% |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.0401% |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.0374% |
SBI・先進国株式インデックス・ファンド | 0.0275% |
・SBI・全世界株式インデックス・ファンド ・SBI・V・S&P500インデックス・ファンド ・SBI・V・全米株式インデックス・ファンド ・SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド (全7本) |
0.0242% |
楽天銀行・マネーブリッジ設定での優遇金利
楽天銀行の普通預金は、楽天証券と連携するマネーブリッジを設定すると優遇金利が適用されます。
いままでは残高に関係なく優遇金利0.1%が適用されていましたが、2022年4月以降は300万円以下の部分のみ優遇金利0.1%が適用され、300万円を超える分には0.04%が適用されます。
変更前 | 変更後 | |
優遇金利 | 普通預金残高に関係なく一律年0.10%(税引後年 0.079%) |
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ただし、楽天銀行では残高や取引回数に応じてATMやネット振込の利用を優遇するハッピープログラムがあります。
残高300万円以上だと最上位のスーパーVIPのランクになるので、ATMやネット振込を頻繁に利用する方は300万円以上を預けても良いかもしれません。
おわりに
2022年4月から改悪される楽天証券・楽天銀行のサービスについてまとめました。
これ以上の改悪がないことと他社が追随しないことを願います。